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テレビ、雑誌、新聞、インターネットなどで毎日目にする健康食品。

市場にはさまざまな健康食品が流通していますが、健康食品が原因で体調を崩す事例なども出てきており、注意が必要です。

皆さんからもよく質問されるので、今回は、「健康食品(サプリメント)ってどうやって飲んだらいいの?」というお話です。

 

 

健康食品は薬ではありません

 

錠剤・カプセル状の健康食品は、その形を見て薬のように思うかもしれませんが、健康食品と薬とは全く別のものです。

健康食品を薬と同じように使用していると、病気の治癒が遅れたり、症状が悪化したりすることがあります。

 

健康食品

 

病気にかかっている人、薬を飲んでいる人は・・・

・健康食品を自己判断では使わない。使うときは必ず医師・薬剤師に伝える。

・健康食品と薬を併用することの安全性については、ほとんど解明されていないことから、医師や薬剤師に相談するほか、製造者、販売者などにも情報を確認するようにしましょう。

 

また、薬の場合なら、医師や薬剤師から事前に「今までに薬でアレルギーを起こしたことがあるかどうか」を聞かれ、体質に合った薬を処方してもらえます。

また、体質に合わない場合は、薬を変更してもらうこともできます。

しかし、健康食品は自己判断で購入するものなので、アレルギー反応が出るかどうかも含め、自分で判断しなければなりません。

服用中のアレルギー反応には注意が必要です。

 

 

 

 

薬と併用しない

 

薬+健康食品=とても健康に良く、病気が早く治る?

と考えて、薬と健康食品を同時に摂取している人がいるかもしれませんが、やめましょう。

健康食品の成分によっては、薬の効果が弱くなったり、副作用が強まったりすることがあり、そのような事例が多数報告されています。

 

服薬

 

・薬を飲んでいる人は、健康食品を摂取しない。

・どうしても健康食品を使うのであれば、医師・薬剤師・アドバイザリースタッフなどに相談する。

・たとえトクホでも、薬のような効果を期待しない。

 

表示されている「適切な使用法」「使用上の注意事項」をよく読んで守る。

「医師・薬剤師に相談を」と書いてある場合は医師・薬剤師に相談しましょう。

 

 

 

 

いくつもの製品を同時に摂取しない

 

「あの成分も良い、この成分も良い、そっちの成分も」と、多種類の成分を同時摂取することは一見体に良さそうに思いますが、「人への作用が明らかにされていない物質を、複数の種類、自己判断で使用する」ことになるので、注意が必要です。

もし、体調が悪くなっても、「どの成分が有害作用の原因か」を突き止めるのは大変難しく、判断できないことがほとんどです。

個人の体質・食生活・既往歴・摂取量・摂取期間などの影響もありますし、その健康食品に含有されている成分と含有量などが分からなければ、ますます原因を突き止めるのが困難になります。

「健康食品は食品だから、いくら食べても害がないし、薬と違って副作用もない」と考える人がいるようですが、食品でも過剰摂取すれば、有害作用が生じます。

体に良いといわれているビタミンEも、過剰に摂取すると、出血性脳卒中の発症率が高くなるという報告が最近報告されています。

 

また、野菜などに含まれているβ-カロテンについても、喫煙者の場合は、過剰に摂取すると肺がんの発症率が高くなることが分かってきました。

 

通常の食生活において、このような栄養素を過剰摂取することはありませんが、錠剤・カプセル状の健康食品を使用する場合には、注意が必要です。

水溶性のビタミンの場合は「たくさん摂取してもただ尿として排泄されるだけで、意味がない」ということもあります。

意味もなく、長期に過剰摂取を続けると、かえって体に負担をかけることもあります。

 

これまで通常の食品から摂取していた栄養素を、健康食品としてさらに大量に摂取することのメリットやデメリットは、現時点では明確ではありません。

また、今の時点で「○○に良い」といわれていても、未来の研究結果によって「良くない」ことが分かる場合もあります。

同じ成分に対する評価の良し悪しは、時間の経過と共に変わる可能性があることも、知っておいてください。

 

健康効果を期待して、健康食品を買ってみたものの、食べて良かったという実感もなく、出費ばかりが膨らんで…というような場合には、「健康食品によって得られる恩恵(ベネフィット)」と「健康食品によって生じるかもしれない損害(リスク)」の両方について、よく考えてみましょう。

 

 

出典

厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全部

健康食品の正しい利用法

 

佐藤祐造 医師

監修:佐藤祐造 医師

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名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長