泥酔

特定感染症保険

 

大勢で酌み交わすお酒は、いつもと違ってとても楽しく、ついつい量が進んでしまいます。

今回は、ちょっとコワイ急性アルコール中毒のお話です。

 

 

量しだいで毒にも薬にも

 

ビール

 

”イッキ飲み”は大変危険な飲み方です。注意しましょう。

人にもよりますが、アルコールの致死量はビール大瓶20本ほどです

中でもイッキ飲みした場合は危険性が高く、血中アルコール濃度が急激に高まると、体内のアルコール分解速度が追いつかず、急性アルコール中毒になってしまいます。

急性アルコール中毒になった場合の致死率は高く、対症療法以外の治療や薬もないのが現状です。

ある意味、末期がんや感染症などよりコワイ病気ですね。

 

 

 

 

遺伝的にアルコールを分解できない人がいる

 

体質的に飲酒できない方に、お酒をすすめてはいけません。

お酒を飲むと、体内の「エタノール(アルコール)分解酵素」で分解されます。

しかしこの「アルコール分解酵素」を持ち合わせていない体質の方がいらっしゃいます。

特に日本人は分解酵素を持ち合わせない方が多く、地域別では愛知県や三重県の方は体質的に分解酵素を持っていない人の割合が高いです。

そういった方にとってアルコールは異物であり、飲んだ瞬間に吐く、皮膚が赤くなる、ふらつくなどのアレルギー症状にも似た現象が起こります

そのような方はアルコールが「害」になるので、飲んではいけませんし、飲ませてもいけません。

 

 

アルコールはドラッグです

 

アルコールは、食品ではなくドラッグです。

どれほどの威力があるかというとあるスコアでは、ヘロイン55、コカイン27、タバコ26、大麻20に対してアルコール72という結果でした。

アルコールは様々なドラッグの中でも最強の存在と言えるでしょう。

脳に対する影響も大きく、依存症患者には迷惑行為や認知症様の症状が起きる「アルコール脳症」が多く見られます。

 

ドラッグの毒性一覧図:ドラッグの毒性一覧(医学雑誌ランセットより)

 

 

 

 

急性アルコール中毒にならないための注意点

 

1. 自分の適量を知るとともに、その日の体調にも注意しましょう。

2. 短時間に多量な飲酒(一気飲み)をすることはやめましょう。

3. お酒が飲めない体質の方は、周囲の人に「お酒が飲めない体質です」と事前に伝えておきましょう。

4. 飲酒の無理強いは、しないようにしましょう。

5. 周囲の人は酔った人に付き添い、一人にしないようにしましょう。

6. 酔った人が吐いた場合、吐いたものが喉につまらないように注意しましょう。

 

厚生労働省は「健康日本21」の中で「節度ある適度な飲酒」として、純アルコール量で20gとしています。

これは大体「ビール中瓶1本」「日本酒1合」「チュウハイ(7%)350mL缶1本」「ウィスキーダブル1杯」などに相当します。

もちろん女性や高齢者は、これより少なめに。

また臓器が未熟な未成年者や妊婦の飲酒は禁止です。

お酒は楽しく飲みたいもの。適量を守って楽しい飲酒を楽しんでくださいね。

 

 

アルコールが体内から抜ける時間

(画像:政府インターネットテレビ「その先の悲劇 絶対にしない・させない!飲酒運転」より)

 

 

佐藤祐造 医師

監修:佐藤祐造 医師

[表示]

名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

 

ヘルスライフと目指す未来。小さなことを少しずつ。よい生活習慣を身につけることが健康への第一歩