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現代社会において、2人に1人は罹る病気、「がん」。

「がん」という名称は何を基準につけられているのでしょうか?

また「がん」と「癌」の違いとは何でしょうか?

 

今回は、より詳細に「がんの種類と名称」について説明します。

 

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1.がんの種類と名称

 

がんの名称は、一般的には発生した臓器、組織などにより分類されます。

ひらがなの「がん」は悪性腫瘍全体を示すときに用いられ、上皮細胞から発生するがんに限定するときは、

漢字の「癌」という表現を用いることが多いようです。

 

※上皮細胞とは

体の表面を覆う皮膚や管腔臓器(口腔や腸管、気管、泌尿器、生殖器など)の粘膜を覆い、

外界からの異物や病原体の侵入を防ぐ役割をもつ細胞です。

上皮細胞は常に生まれ変わり、古くなったものは、皮膚では垢、腸では便、気管では痰などとして排泄されます。

 

悪性腫瘍

 

■発生部位によるがん(悪性腫瘍)の分類

がん(悪性腫瘍)は、次の1)~3)に分類されます。

まれに、1つの腫瘍の中に両者が混在する「癌肉腫」というものも発生します。

発生頻度は、2)上皮細胞から発生するがんが80%以上を占め、圧倒的に多く発生します。

 

1)造血器から発生するがん

血液をつくる臓器である骨髄やリンパ節を造血器といいます。

造血器から発生するがんには、白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫等があります。

 

2)上皮細胞から発生するがん(上皮性腫瘍)

上皮を構成する細胞を上皮細胞といいます。

上皮細胞から発生するがん(cancer, carcinoma)の代表的なものには、

肺がん、乳がん、胃がん、大腸がん、子宮がん、卵巣がん、頭頸部のがん(喉頭[こうとう]がん、咽頭[いんとう]がん、舌[ぜつ]がん等)があります。

 

3)非上皮性細胞から発生する肉腫

肉腫(sarcoma)は、骨や筋肉などの非上皮性細胞から発生するがんです。

代表的な肉腫には、骨肉腫、軟骨肉腫、横紋筋肉腫、平滑筋肉腫、線維肉腫、脂肪肉腫、血管肉腫があります。

 

■がんの形状による分類

造血器から発生するがんを除くと、ほとんどはかたまりを作って増殖します。

造血器から発生するがんを「血液がん」、それ以外を「固形がん」と呼ぶことがあります。

 

※上皮内新生物とは

(上皮細胞からできるがんをさらに分類することがあります。)

上皮細胞から発生するがんのうち、がん細胞が臓器の表面を覆(おお)っている上皮内にとどまっているものを、

上皮内新生物(intraepithelial neoplasia;neoplasm)といいます。

上皮内新生物は、上皮内がん(carcinoma in situ)とも呼ばれます。

 

上皮内新生物は、がん細胞が、上皮と間質を隔てる膜(基底膜[きていまく])を破って広がっていない状態です。

そのため、基本的には手術で切除することが可能で、転移はほとんどないと考えられています。

上皮内新生物が悪性化し、基底膜を越えて浸潤した場合に、一般的な「がん」になります。

 

上皮内新生物が最もよく観察されるのは子宮頸部ですが、

子宮頸部では前がん病変の異形成(いけいせい)と上皮内腫瘍はしばしば共存し、両者は必ずしも明瞭な区別がつけられません。

したがって、これらを連続した一連の病変としてとらえ、「子宮頸部上皮内腫瘍(cervical intraepithelial neoplasia:CIN)」と呼んでいます。

 

上皮内新生物とがんの違い

上皮内新生物とがん

 

今回は、がんの種類と名称についてお伝えしました。少し難しい話が多かったですね。

がんは、よく知られているように発生場所や臓器の名前に由来するもの以外に、悪性度に由来するもの、器官名に由来するものがあり複雑です。

 

次回は、「がんの診断と治療」についてお伝えします。

標準治療などの意味やがん治療の簡単な内容について説明します。

 

 

出典

国立がん研究センター がん情報サービス 一般向けのサイト 知っておきたいがんの基礎知識 

 

佐藤祐造 医師

監修:佐藤祐造 医師

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名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

 

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