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飲酒は食道がんの原因だった。

 

食道がん(扁平上皮がん)の直接の原因は不明なものが多く、わが国では年間23,000人が食道がんにかかり、約12,000人が亡くなっています。

そのうち、約80%が男性で、喫煙と飲酒が大きく関係しています。世界保健機構(WHO)は、「飲酒は食道がんの原因です!」と断言しています。

 

 

食道がん

 

 

 

 

食道がんの発生は

 

日本人の食道がんは、約50%が胸の中の食道中央付近に発生し、ついで25%が食道の下部に発生します。

日本では、食道がんの約90%以上が扁平上皮がんといって、体を構成する組織のうち、体の表面や食道などの内部が空洞になっている臓器の内側の粘膜組織から発生するがんです。

扁平上皮がんは、口の中、舌、のど、食道、気管、肺、肛門、外陰部、腟、子宮頸部などに発生します。

 

 

食道がんの症状とは

 

食道がんとアルコール四日市アルコールと健康を考えるネットワーク 食道がんとアルコール
(出典にリンクを記載)

 

・食べ物を飲み込んだ時に胸の奥が痛む。
・熱いものを飲み込んだ時にしみる。
・食道で食べ物がつかえる。
・体重が減少する。
・胸や背中が痛む。
・むせるような咳や血の混じった痰がでる。
・声がかすれる。

このような症状があった場合は、早めに専門医に相談しましょう。

早めの検査や治療が生命や生活に大きく関わります。

 

 

アルコールが食道がんの発生にかかわる理由とは

 

酒が弱い体質なのに、習慣的に酒を飲み続け「酒のみ」になった人は、食道がんになりやすいという研究結果が発表されました。

酒を飲むとアルコールは肝臓でアセトアルデヒドと言う物質に代謝され、それを酵素が分解し、最終的には水と炭酸ガスになります。

酒が弱い人は、このアセトアルデヒドを分解する酵素の働きが弱く、アセトアルデヒドが体内に蓄積されて、食道がんなどのがんを発生させる原因になるらしいとするものです。

(国立病院機構久里浜医療センター横山顕ら)

 

 

飲酒量アルコールと食道がん発生の危険率(日本酒を飲まない人を1 とした場合、1日の飲酒量との関係)

 

お酒に強い人(飲酒で顔が赤くならない人)も飲まない人に比べると食道がんの危険率は高く、喫煙が加わるとさらに危険率は高くなります。

アセトアルデヒドは、飲酒後に体内でエタノールの中間代謝産物として生成され、悪良いや二日酔いの原因となります。

発がん性があり、食道がんの他、すい臓がん、口腔がん、咽頭がん、大腸がんなどの発生頻度も高くなることが知られています。

 

 

節度ある飲酒をすることが予防の第一歩

 

もちろん、飲酒をしないことが一番なのは言うまでもないのですが、適量飲酒量を守りましょう。

 

少量の飲酒で顔面が紅潮するなど のアルコール代謝の低い人、女性、65歳以上の中高年は、より少量にしましょう。

 

 

 

 

がん予防のために生活習慣の見直しを。

 

● 節度ある適度な飲酒を。
● 飲まない人、飲めない人は、無理に飲まない、勧めない。
● アルコール依存症者の人は、断酒のために専門機関で相談を。
● 禁煙しましょう。
● 新鮮な緑黄野菜や果物をとり、がんに対する免疫力を高めましょう。

お酒は、安全に健康的に飲みましょう。

宴会の席では、特に空飲みは禁物です。野菜などを食べながら明るく楽しく飲みましょう。

 

 

出典

四日市アルコールと健康を考えるネットワーク

食道がんとアルコール

 

佐藤祐造 医師

監修:佐藤祐造 医師

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名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

 

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