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特定感染症保険

 

11月が近づいて、一気に気温が下がってきましたね。

気温が下がるとなぜか空気が乾燥し、お肌がかさかさしてきますね。

水分補給に気を付けたいものです。

 

 

空気が乾燥すると元気になるのがインフルエンザウイルス

 

冬期は外気の温度が下がり、湿度も低くなります。

その影響を受けて室内は乾燥状態になります。

湿度が低いとインフルエンザウイルスの生存率を高めるとともに、鼻・喉・気管などにある粘膜の繊毛の働きを弱め、ウイルスによる感染が起こり易くなります。

また、室内が乾燥すると静電気も生じ易くなります。

 

 

 

 

部屋の湿度は決まっている

 

例えば、オフィスビルなど大きな建築物では「建築物衛生法施行令」に規定されている空気環境管理基準が相対湿度の管理基準値は 40%以上 70%以下です。

労働衛生関係でも「事務所衛生基準規則」で、「室の気温が17度以上28度以下及び相対湿度が40%以上70%以下になるように努めなければならない」とされています。

一般住居に関しても、40%以上 70%以下が推奨されています。

ウイルスにとって生きにくく、私たちにとっては快適な湿度は40%以上70%以下ということになりますね。

 

 

それってどうやって決めたの?

 

かなり古い話になりますが、1970 年以前に、相対湿度と各種ウイルスの死滅率や感染価等との関連性が話題になっていました。

 

インフルエンザウイルスの寿命を調べた研究は、G.J.ハーパーが1961年に発表した「ウイルスの生存実験」が有名です。

 

実験装置にインフルエンザウイルスを浮遊させ、温度や湿度を変えてウイルスの生存率の変化を見たものです。

温度7〜8℃、湿度20〜25%の場合、6時間後生存率は63%でしたが、湿度を49〜51%に上げると生存率は42%に、81〜82%では35%に低下し、温度が32℃の場合は、湿度が49〜51%以上の環境で6時間後のウイルス生存率はほぼ0%という結果になったというのです。

 

他にも、インフルエンザウイルスの生存率は相対湿度約35%と比べると相対湿度約50%で大きく低下したという別の報告もあります。

気になる感染力については、「インフルエンザウイルスの感染価の減少率は相対湿度20%と比べると相対湿度84%では約 1.5 倍」と感染力の強さにも差があるとBucklandが報告しています。

 

理由としては、インフルエンザウイルスは、相対湿度が 40%を下回ると空気中での生存時間が長くなるからと言われています。

室内が乾燥していると空気中のウイルスはなかなか落下せず、長い間、空気中に浮遊するためで、ウイルスの生存率が高くなるようです。

加えて、冬期の低湿度は鼻や喉の粘膜を乾燥させ、細菌やウイルスの感染予防作用を弱めることになります。

 

加湿が良いことは分かった、しかし・・・

最近の動向では、「ただ加湿をすればよい」というわけではありません。

それは、「加湿器肺」と呼ばれる様々な呼吸器を中心とする症状です。

レジオネラ菌やカビ、ダニなど加湿によって室内空気が微生物汚染されることが問題となっています。

過敏性肺炎という病名になりますが、喘息のような症状が多く、他にも、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎のような症状がでます。

 

 

加湿器に問題はありません

 

加湿器の利用方法に問題があり、こうした症状が発生します。

加湿器は適切に維持管理を行わないと、タンク内に繁殖した細菌やカビが水滴とともに室内に飛び散り、過敏性肺炎の原因になることがあります。

水やタンクの管理を怠りなく行うことで回避できます。

フィルターがあるものは、定期的にフィルターの清掃や交換を行う、水タンク内に雑菌が繁殖しないようにこまめな水替えや清掃を行うことが大切です。

 

 

さあ、加湿をしてみよう

 

手軽にできる加湿の方法は、暖気する際には「開放型ストーブ」を利用することです。

開放型のストーブは燃焼により水蒸気を発生するので、通常は加湿を必要としません。

加湿が必要となるのは、エアコンや電気ストーブ、FF式(強制給排気式)暖房器などの暖房器具使用時です。

ちなみに6~8畳用の開放型ストーブを1時間使用した場合の水分発生量は約300gで、6~8畳用の加湿器1時間利用した水分発生量が400gですのでそれほど差はありません。

他にも、タオルなどを室内に干しておくことも手軽にできる加湿です。

加湿器についての詳細は、次回にご紹介しますが、加湿器による加湿は、開放型ストーブと比較して小さなお子様やペットを飼育している方にとっては安全でファーストチョイスと言えるでしょう。

 

 

他にもある加湿するといいこと

 

低湿度による健康への影響を調査したアンケートがあります。

約1000名の働く人々に職場が影響すると思われる症状を聞きました。

比較したのは、湿度の高い夏と湿度の低い冬での症状の有無です。

 

自覚症状が夏よりも冬のほうが高かったのは

1. 皮膚の乾燥・かゆみ

2. 鼻水・鼻づまり

3. 喉の痛み・乾燥

4. くしゃみ

5. 手や足の冷え

でした。

 

低湿度とは、湿度が不足している状態のことですので、これを適切な湿度40~70%に保つようにすると、これらの症状が改善する可能性がありますね。

インフルエンザの予防だけでなく、適度な湿度は体調管理にも役立つようです。

 

 

 

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勤務先のデスクに小さな加湿器を置いていますが、お肌の調子もよいです。

特に、個人的には、ドライアイが改善したかなと思うことがあり、重宝しています。

今年は、マスクをしているので喉への影響は少ないかもしれませんが、冬になると加湿器は手放せません。

 

しっかり洗浄し乾燥させて正しく利用しましょう。

 

出典

東京都福祉保健局 健康・快適居住環境の指針平成28年度 改定版

東 賢一 近畿大学医学部環境医学・行動科学教室 室内環境における湿度基準と居住者への健康影響問題

労働安全衛生総合研究所HP 安衛研ニュースNo. 75 (2014-12-05) 冬季のオフィス環境における低湿度の実態と対策について

東京都健康安全研究センター ビル衛生管理講習会資料平成23年度

東京都健康安全研究センター ビル利用者のインフルエンザの予防について 建築物衛生のページ

中央労働災害防止協会 安全衛生情報センター 事務所衛生基準規則

 

佐藤祐造 医師

監修:佐藤祐造 医師

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名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長