健康食品の選び方

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テレビ、雑誌、新聞、インターネットなどで毎日目にする健康食品。

市場にはさまざまな健康食品が流通していますが、健康食品が原因で体調を崩す事例なども出てきており、注意が必要です。

 

佐藤祐造 医師

監修:佐藤祐造 医師

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名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

 

 

まず!本当に必要ですか?

 

バランス良く通常の食事を摂っていれば、栄養がそれほど不足することはありません。

1日に必要な栄養素の量は決まっていますが、これは「習慣的な摂取量(約1カ月の平均値)」を指しています。

多く摂ったり、少なく摂ったりする日があっても構いません。

1日だけを取り上げて、摂取量を満たしたか、満たしていないかという考え方は間違いです。

足りない栄養素を気にするよりも、食事全体のバランスをチェックしましょう。

 

 

 

 

日本における「健康食品」の大まかな分類(医薬品は除く)

 

健康食品

 

健康食品とは、「サプリメント」とほぼ同義です。

健康食品は大きく、「特定の機能の表示などができるもの(保健機能食品)」と「そうでないもの」の2つに分けられます。

保健機能食品にはさらに「特定保健用食品(通称: トクホ)」、「栄養機能食品」及び「機能性表示食品」の3種類があります。

 

機能表示栄養成分

 

★特定保健用食品(通称: トクホ)

健康の維持増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められ、「コレステロールの吸収を抑える」などの表示が許可されている食品です。

表示されている効果や安全性については国が審査を行い、食品ごとに消費者庁長官が許可しています。

 

★栄養機能食品

一日に必要な栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)が不足しがちな場合、その補給・補完のために利用できる食品です。

すでに科学的根拠が確認された栄養成分を一定の基準量含む食品であれば、特に届出などをしなくても、国が定めた表現によって機能性を表示することができます。

 

★機能性表示食品

事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。

販売前に安全性及び機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届け出られたものです。

ただし、特定保健用食品とは異なり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではありません。

サプリメントや健康食品には機能表示が認められていません。

 

 

 

 

見るべき3つのポイント

 

購入を考えるときには「あれもこれも、いろいろな成分が入っている製品」をお買い得に思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。

 

1.成分名

原材料表示に「○○抽出物」「××エキス」「△△菌」「◎◎粉末」「○×酵素」などと書かれていませんか。

このような表示は、実は「それぞれの原材料に含まれる具体的な物質名が不明である」場合があります。

たとえば「ウコン抽出物」としか表示されていない場合、「どれくらいの量のウコンから」「どのような抽出方法で」「何を抽出したのか」分かりません。

何が入っているのか分からなければ、その製品が有効とも安全ともいえないのです。

また、いろいろな成分を複数添加している製品は、成分同士がお互いにどのような影響を与えるか(特に悪い影響)についてほとんど検討していない場合もあります。

 

2.含有量

健康食品の有効性や安全性を判断するためには、「量」の情報が必要です。

「どれくらいの量」というのが分からなければ、安全なのか、生体に良い影響があるのか、分からないからです。

量が表示されていないということは、作っている側の品質管理ができていない可能性があります。

実際に、成分名表示はあっても含有量表示のない製品を分析したところ、その成分が検出されなかった(入っていなかった)という報告があります。

量の表示がない製品は、有効性も安全性も分からない製品である可能性があります。

 

3.問い合わせ先

成分や含有量など、製品についての質問や、摂取していて何か不都合なことがあったときなどのために、問い合わせ先(製造者や販売者など)が表示されていることも必要です。

製造者・販売者・輸入者などについての表示は、食品表示法で決められています。

なお、必須ではありませんが、お客様相談室などが設置されているかどうかも確認してみましょう。

健康食品の選び方は、とても難しいものですが、上記を参考にしてまずは「本当に必要?」と検討することからはじめましょう。

日常生活の中で改善できることも多くあります。

まずは、生活習慣の振り返りを。

 

 

出典

厚生労働省 医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全部 健康食品の正しい利用法

 

日々の生活をヘルスライフで見直そう。

今日の歩数は、明日の筋肉に変わるかもしれない。