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台風は、毎年のようにわが国に襲来し、極めて大きな災害をもたらします。

台風が発生して日本に近づくと、各地の気象台等では台風に関する情報などを発表し、新聞やテレビ・ラジオが一斉に台風の動きを伝えます。

それらの情報を有効に利用し、災害を防止・軽減するためには台風に関する正しい知識が不可欠です。

 

 

最近の台風の動向

 

30年間(1981~2010年)の平均では、年間で約26個の台風が発生し、約11個の台風が日本から300km以内に接近し、約3個が日本に上陸しています。

発生・接近・上陸ともに、7月から10月にかけて最も多くなります。

 

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台風は、春先は低緯度で発生し、西に進んでフィリピン方面に向かいますが、夏になると発生する緯度が高くなり、次ページの図のように太平洋高気圧のまわりを回って日本に向かって北上する台風が多くなります。

8月は発生数では年間で一番多い月ですが、台風を流す上空の風がまだ弱いために台風は不安定な経路をとることが多く、9月以降になると南海上から放物線を描くように日本付近を通るようになります。

このとき最近の19号台風のように秋雨前線の活動を活発にして大雨を降らせることがあります。

台風の寿命(台風の発生から熱帯低気圧または温帯低気圧に変わるまでの期間)は30年間(1981~2010年)の平均で5.3日ですが、中には昭和61(1986)年の台風第14号の19.25日という長寿記録もあります。

長寿台風は夏に多く、不規則な経路をとる傾向があります。

もたらした台風の多くは9月にこの経路をとっています。

 

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熱帯低気圧と台風の違い

 

熱帯低気圧とは、熱帯または亜熱帯地方に発生する低気圧の総称で、風の弱いものから台風やハリケーンのように強いものまで含まれます。

気象情報等で「熱帯低気圧」を用いる場合は、台風に満たない、低気圧域内の最大風速がおよそ17m/s(34ノット、風力8)未満のものを指しています。

一方、台風は、北西太平洋または南シナ海に存在する熱帯低気圧のうち、低気圧域内の最大風速がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを指しています。

台風と熱帯低気圧の違いは、風速の違いによるものです。

 

 

台風の大きさと強さ

 

気象庁は台風のおおよその勢力を示す目安として、下表のように風速(10分間平均)をもとに台風の「大きさ」と「強さ」 を表現します。

「大きさ」は強風域(風速15m/s以上の風が吹いているか、吹く可能性がある範囲)の半径で、 「強さ」は最大風速で区分しています。

さらに、風速25m/s以上の風が吹いているか、吹く可能性がある範囲を暴風域と呼びます。

 

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大型、超大型の台風それぞれの大きさは、日本列島の大きさと比較すると以下のようになります。

 

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「経験したことのない大雨」などの予想

 

気象庁では、大雨や強風などによって災害が起こるおそれのあるときは「注意報」を、重大な災害が起こるおそれのあるときは「警報」を、さらに、重大な災害が起こるおそれが著しく大きいときには「特別警報」を発表して注意や警戒を呼びかけています。

「特別警報が発表されていない」ことは、「災害が発生しない」ことでは決してありません。

大雨等により災害が予想される場合には、「自らの命は自らが守る」意識を持ち、自らの判断で避難行動をとる意識を持つことが重要です。

令和元年出水期から、住民がとるべき行動は5段階の「警戒レベル」に分けられました。

自治体や気象庁等が発表する防災気象情報は、住民が情報の意味を直感的に理解できるよう「警戒レベル」との対応を明確化して提供することとなりました。

災害から身を守るためには、このような各種の防災情報を体系的に理解して入手し、早めの準備、安全行動をとることが大切です。

 

 

出典

気象庁 台風について

 

佐藤祐造 医師

監修:佐藤祐造 医師

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名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

 

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