睡眠

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昼間に眠い・・・それは、睡眠時無呼吸症候群かもしれません。

今回は、良い睡眠をとるためのヒントです。

 

 

激しいいびきは睡眠時無呼吸症候群のサインです。

 

睡眠中の激しいいびきは、喉のところで呼吸中の空気の流れが悪くなっていることを示すサインであり、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠中の呼吸に関連した病気の可能性があり、注意が必要です。

睡眠時無呼吸症候群は、適切な治療を受けることで症状が改善し、高血圧や脳卒中の危険性が減ることも示されています。

このため、睡眠時無呼吸症候群の予防と早期発見が重要です。

日本では、治療が必要な重症患者は約300万人と推定されていますが、実際に治療をしている人は、まだ、40万人程度です。

 

睡眠治療

 

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群って?

 

睡眠時無呼吸症候群は、病院に入院して終夜睡眠ポリグラフ検査をします。

睡眠1時間あたり15回以上の呼吸事象(無呼吸、低呼吸、呼吸努力関連覚醒)があり、これらが呼吸努力を伴っている場合には臨床症状の有無にかかわらず睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

また同様の事象が睡眠1時間あたり5回以上であっても、無呼吸に関連した症状が存在する場合には診断が確定します。

これには、日中の眠気、爽快感のない睡眠、疲労感、不眠などの睡眠に関する自覚的訴え、呼吸停止、あえぎ、窒息感などで覚醒の存在が必須条件となります。

 

睡眠時無呼吸症候群

 

 

睡眠時無呼吸でヒューマンエラーに。

 

睡眠時無呼吸症候群は、男性で約9%、女性で約3%と頻度が高く、日中の眠気を引き起こす代表的な睡眠障害です。

中等度以上の睡眠時無呼吸症候群を有する患者では、そうでない人に比べて、5年間での複数回の事故経験が約2.4倍であることが示されています。

 

 

どんな人に多いの?

 

睡眠時無呼吸症候群は、大人だけでなく、小児にも発生します。

最近では、小学生の昼間の傾眠が問題になっており、その原因が、夜間のゲームとともに睡眠時無呼吸症候群とも言われています。

小児に起こった場合には眠気の訴えだけで無く、多動や落ち着きの無さ、学習上の問題が目立ち、身体発達が遅延することがあるため注意が必要です。

扁桃やアデノイドの肥大や頭蓋骨の発育障害、肥満が直接的な原因となります。

 

大人における睡眠時無呼吸をきたしやすい身体的な特徴として、肥満、脂肪が多く、首が短いこと、上気道が狭い、下顎が小さいことや後退していることなどが挙げられます。

成長ホルモン過剰による先端巨大症、甲状腺機能低下症などの内分泌疾患は睡眠時無呼吸を起こしやすいとされています。

 

 

睡眠時無呼吸の原因は?

 

睡眠時無呼吸症候群は、過体重や肥満によって、睡眠時に気道(喉の空気の通り道)が詰まりやすくなると、発症したり、重症化したりします。

睡眠時無呼吸症候群の予防のためには、肥満にならないことが大切です。

 

また、飲酒は睡眠時無呼吸を悪化させることがわかっています。

飲酒量が多いほど、睡眠時無呼吸の重症度も高くなり、体内の血中酸素濃度の低下、無呼吸の平均時間が延長することなどもわかってきました。

いびきや睡眠時無呼吸性症状がある人は、飲酒には注意が必要です。

 

 

どんな治療をするの?

 

睡眠時無呼吸症候群の治療法としては、体重減少、口腔内装置、経鼻的持続気道陽圧法、外科的治療法などがあります。

口腔内装置は、マウスピース様の歯科装具を用いて気道閉塞を防止するものがあります。

比較的軽度の場合に効果があるとされています。

経鼻的持続気道陽圧法(CPAP)は、鼻にマスクを装着して空気を送り込み、上気道内を常に陽圧に保つことで上気道の閉塞を防止する方法です。

扁桃腺肥大や軟口蓋の異常などの上気道の形態的な問題が原因と考えられる場合には、口蓋扁桃形成術や口蓋垂軟口蓋咽頭形成術などの外科的治療が行われることがあります。

 

呼吸補助

 

 

生活習慣病の原因に。

 

睡眠時無呼吸やその症状の1つであるいびきが生活習慣病(高血圧、糖尿病、歯周疾患、心房細動、脳卒中、虚血性心疾患、突然死等)発症の独立した危険因子であることがわかってきました。

多くの場合、睡眠時無呼吸の適切な治療により、症状が改善し、高血圧や脳卒中の危険性が低下することもわかっています。

 

また、肥満の人は減量が睡眠時無呼吸を改善させ、禁煙や節酒が睡眠時無呼吸の改善には有効であるとわかっています。

10%の体重増加があった者では、体重の増加がないものと比較して、睡眠時無呼吸を発症する危険性が6.0倍でした。

 

 

 

 

まずは、診断を。

 

昼間の眠気でお困りの方は、まず、耳鼻科で検査を受けましょう。

そして、体型などに心当たりがある方は、まず、減量を。放置してしまうと、生活習慣病になる可能性があります。

「たかが、いびき」ですが「されど、いびき」です。

心地よい睡眠のためにも一度いびきや無呼吸に関心持ってみましょう。

 

 

参考

健康づくりのための睡眠指針2014厚生労働省

 

佐藤祐造 医師

監修:佐藤祐造 医師

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名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長