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新しい感染症も先行きが見えず不安なところですが、この時期に気になるのが、「今年のインフルエンザ」です。

 

今年のインフルエンザはすでにWHO(世界保健機構)から「昨年とは違う型」の予想が出されており、考え方によっては、昨年インフルエンザにかかった人もまた、今年、インフルエンザにかかるんだな~という見方ができます。

 

気になるインフルエンザですが、今回は、「A型」「B型」などインフルエンザの種類についてお話します。

 

 

実はインフルエンザは4種類

 

インフルエンザの病原体は4種類あります。

 

季節性インフルエンザ・ウイルスには、A、B、C、D型の4種類があります。

インフルエンザ A型ウイルスとB型ウイルスは、感染が伝播し、季節性疾患として流行を引き起こします。

流行するのが、A,B型が多いのでインフルエンザには2種類しかないと思っていらっしゃる方も多いのですが、実は4種類あるのです。

 

しかし、その中でヒトに伝播するのはA,B,Cの3種類です。

 

 

 

 

インフルエンザの種類

 

ウイルス

(ウイルスイメージです)

 

インフルエンザA型ウイルス:

このウイルスは、ウイルスの表面タンパク質であるヘマグルチン(HA)とノイラミニラーゼ(NA)との組み合わせにしたがって、さらに各種の亜型(サブタイプ)に分類されます。

A型では、HAには15種類、NAには9種類の抗原性の異なる亜型が存在し、これらの様々な組み合わせを持つウイルスが、ヒト以外にもブタやトリなどその他の宿主に広く分布しています。

 

組み合わせはかなり多くなるので、毎年の予想も大変そうです。

2019/2020年に、人に流行していたのは、インフルエンザA(H1N1)とA(H3N2)です。

このインフルエンザA(H1N1)は、A(H1N1)pdm09とも書かれます。

 

2009年以前に流行した季節性インフルエンザA(H1N1)ウイルスに取って代わり、2009年に世界流行(パンデミック)を引き起こしました。

インフルエンザA型ウイルスだけで、パンデミックを引き起こすことが知られています。

 

インフルエンザBウイルス

このウイルスは、亜型(サブタイプ)には分類されませんが、B / Yamagata系統とB / Victoria系統と呼ばれる2つの主要な群(系統)に分けられます。

 

インフルエンザC型ウイルス

このウイルスは、はるかに低い頻度でしか見つからず、現れる症状も軽度です。

大流行など世間への影響はほとんどありません。

 

インフルエンザDウイルス:

このウイルスは主に牛に感染します。人に感染し病気を引き起こすことは知られていません。

 

 

 

 

インフルエンザを予防する

 

予防する最も有効な方法は、予防接種です。

安全で有効なワクチンがあり、60年以上使われてきました。

ワクチン接種による免疫は時間の経過とともに低下していきます。

インフルエンザを予防するには、毎年のワクチン接種が推奨されます。

不活性化インフルエンザ・ワクチン注射剤は、世界中で最もよく使用されています。

 

健康な成人では、流行しているウイルスがワクチンのウイルス株と完全に一致していなくても、保護をしてくれます。

 

しかし、高齢者では、インフルエンザ・ワクチンは疾患予防の効果はそれほど大きくありません。

それでも、疾患の重症度、合併症の発生率および致死率を低下させる可能性はあります。

ワクチン接種は、特に、重篤なインフルエンザ合併症の起こるリスクの高い人や、ハイリスクの人と一緒に暮らしている人、又はその人の世話をしている人にとっては重要です。

 

毎年「インフルエンザの予防接種どうしようかな~」と迷っている方も、今年は、ぜひ予防接種を受けてくださいね。

 

 

出典

厚生労働省検疫所FORTHホームページ

国立感染症研究所HP インフルエンザとは

 

佐藤祐造 医師

監修:佐藤祐造 医師

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名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長