ワクチン接種

特定感染症保険

 

コロナワクチンの接種が各地で開始されました。

気になるのは、副反応が出たらどうしたらいい?

解熱薬を飲んでもいいの?など、副反応に対する対処の仕方ですよね。

 

今回は代表的なギモンにお答えしようと思います。

 

 

1.ワクチンを受けた後に熱が出たら、どうすれば良いですか。

 

ワクチンによる発熱は接種後1~2日以内に起こることが多く、必要な場合は解熱鎮痛薬を服用するなどして、様子をみていただくことになります。

このほか、ワクチン接種後に比較的起きやすい症状としては、頭痛、疲労、筋肉痛、悪寒(さむけ)、関節痛などがあります。

 

ワクチンによる発熱か、新型コロナウイルス感染症かを見分けるには、発熱以外に、咳や咽頭痛、味覚・嗅覚の消失、息切れ等の症状がないかどうかが、手がかりとなります。

(ワクチンによる発熱では、通常、これらの症状はみられません。)

 

ワクチンを受けた後、2日間以上熱が続く場合や、症状が重い場合、ワクチンでは起こりにくい上記の症状がみられる場合には、医療機関等への受診や相談することを検討しましょう。

 

 

 

 

2.ワクチンを受けた後の発熱や痛みに対し、市販の解熱鎮痛薬を飲んでもよいですか。

 

625日に厚生労働省からコロナワクチン接種後の発熱や痛みに対して解熱鎮痛薬を利用する際の成分について発表がありました。

 

それまで、厚生労働省は解熱鎮痛薬の成分について特に触れてはいませんでしたが、様々な団体より「アセトアミノフェン」が推奨されていたという現実から、ドラッグストアや薬局などで、「アセトアミノフェン」が品薄になるという事態が発生しておりました。

 

それを受けて厚生労働省が発表した内容が下記になります。

「市販されている解熱鎮痛薬の種類には、アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン)などがあり、ワクチン接種後の発熱や痛みなどにご使用いただけます。(アセトアミノフェンは、低年齢の方や妊娠中・授乳中の方でもご使用いただけますが、製品毎に対象年齢などが異なりますので、対象をご確認のうえ、ご使用ください。)」

(厚生労働省新型コロンワクチンQ&A)

 

これにより、品薄になっているアセトアミノフェン以外にも解熱鎮痛薬を選択できる幅が広がりました。

例えば、イブプロフェンの市販薬は次のようなものがあります。

 

【指定第2類医薬品】イブクイック頭痛薬DX 40錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

鎮痛成分イブプロフェンを最大量200mg※と酸化マグネシウムを同時配合(※1回量(2錠)中、イブ解熱鎮痛薬シリーズで最大の200mgを配合)。

さらに鎮痛成分の効果を高める成分を2種類配合することで、高い効果を実現しています。

用法・容量を守って服用してください。

 

ロキソプロフェンには次のようなものがあります。

医療者には知名度抜群のロキソニン。

病院でもよく処方されるピンクの錠剤なので、御覧になったことがある方も多いはず。

痛みの元を抑える成分配合で、よく効く解熱鎮痛剤です。

【第1類医薬品】ロキソニンSプレミアム 24錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

 

ワクチンを受けた後の発熱や痛みに対し、市販の解熱鎮痛薬で対応いただくことも考えられますが、特に下記のような場合は、主治医や薬剤師にご相談ください。

 

・他のお薬を内服している場合や、病気治療中の場合

・激しい痛みや高熱など、症状が重い場合や、症状が長く続いている場合

・ワクチン接種後としては典型的でない症状がみられる場合

(ワクチン接種後の副反応を知りたい方は、コロナワクチンの副反応 熱以外に何があるの?をご覧ください。)

 

なお、ワクチンを受けた後、症状が出る前に、解熱鎮痛薬を予防的に繰り返し内服することについては、現在のところ推奨されていません。

 

ワクチン接種前に、アスピリンなどの痛み止め、解熱鎮痛薬などを服用し、副作用を少なく抑えることを推奨している国外の地域もありますが、日本では、解熱鎮痛薬の予防投与は推奨されておりませんのでご注意ください。

 

 

 

 

3.重篤な副反応

 

重篤な副反応として挙げられるのは、アナフィラキシーです。

アナフィラキシーでは、皮膚症状、消化器症状、呼吸器症状が急に起こり、血圧低下や意識レベルの低下を伴う場合もあります。薬の注射などで治療します。

 

薬や食物が身体に入ってから、短時間で起きることのあるアレルギー反応です。

じんま疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状が急に起こります。

血圧低下や意識レベルの低下(呼びかけに反応しない)を伴う場合を、アナフィラキシーショックと呼びます。 

 

アナフィラキシーは特定のワクチンだけに起きるものではなく、様々な医薬品やワクチンの投与後に報告されています。

例えば、インフルエンザワクチン接種後の副反応疑い報告では、因果関係があるかどうか分からないものも含め、1シーズンで、約20件のアナフィラキシーが報告されています。 

 

予防接種後に、息苦しさなどの呼吸器症状がみられれば、接種会場や医療機関で、まず、アドレナリン(エピネフリン)という薬の注射を行います。

その後、症状を軽くするために、気管支拡張薬等の吸入や抗ヒスタミン薬、ステロイド薬の点滴や内服なども行います。

 

接種後にもしアナフィラキシーが起こっても、すぐに対応が可能なよう、予防接種の接種会場や医療機関では、医薬品などの準備をしています。

 

帰宅後、何か重大な副反応などが起こった場合には、すぐに受診するようにしましょう。

 

 

出典

新型コロナワクチンQ&A

 

佐藤祐造 医師

監修:佐藤祐造 医師

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名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長